シグルイ

 この週末に読んでみました。面白い。
 今のところ、一番の怪物は藤木源之助という気がする。過去の源之助から御前試合の「怪物め」という台詞が出る源之助にどうしても繋がらないのですよ。
 封建制度に毒された「武士の鑑」という滑稽さとは違った、源之助独自の異常さが描写されている気がするのですが。
 一方で伊良子清弦は非常にわかりやすい。実は源之助より伊良子の方を応援したくなる私がいます。両者ともに異常者ということはわかりますが。
 御前試合そのものは、後書きから読むに、おそらく伊良子も藤木も相打ちで死んでしまうんだろうなぁ。その時三重がどのような本性を現すのか、それがコワイ。
 先が気になる作品ですよ。