魔法先生ネギま!14巻

 読了。今巻は戦闘要素無しのラブコメ全開で非常に面白かったですよ〜。
 今回の主役は茶々丸木乃香(嘘)。赤松氏の上手いところはメインをはるキャラだけを描写するのではなくて、その周りにいるキャラたちをちゃんと動かしている点だと思うのです。それは軽重を操るに有利だし、変調するにも便利だし。何よりも多数の価値観を同時に描写する手段にもなりえる。
 それは亜子とネギのシーンでもそうだし、パルとゆえの会話シーンにしてもそう。それを思うと1巻時で「女性徒31人は多すぎだろ!」とツッコまずにはいられなかった点も、上手く機能したのだと思います。毎回脇役が特定人物になるのはおかしいし、バリエーションにも不自由しちゃうことになっちゃうしね。
 ただこのかは図書館組みとも交流ありということで、万能キャラに磨きがかかってしまった気がする。3分以内ならどんな傷も治療可能って、能力的にも便利すぎるでしょ(笑
 バトルにしても人間関係にしても、明らかな「逃げ道」を用意しちゃうのはやめてもらいたいなぁ。タイムマシンも現状では便利すぎるや。