第5回クラナドSS祭り
私の投稿SSは「足跡ふたつ」でした。
感想会では「実はどう書いたかよく覚えていない」とは言ったものの、このSSを書き始めたときに何を目的としていたかはよく覚えています。
実は渚afterシナリオ(初回)の、あのエンディングにおける汐を救済したくって書き始めたんですよね。それに私なりの幻想世界考察を絡めてもみたかったのです。
幻想世界の少女=汐というのが世の常識となり始めてるようなのですが、そうとは限らないんじゃないかな、と。そこで最後の「パパ」の呼びかけは少女ではなく、汐の呼び声だとしてみたのです。
そもそも、あのかわいそうな汐ちゃんを放って、もっと簡単に手に入る幸せを求めて「やり直す」なんてのはあんまりです。それでは汐が朋也を思い待ち続けた年数も、花畑での2世代にわたる家族の絆も、空しいものになってしまう。あのafterBADをなかったことにするのは、あまりにも惨いと、私は思うのです。
やり直しがないからこそ、その限られた時間で結ばれたつながりは尊くなるのです。一期一会。
それに幻想世界の少女だって可哀想。彼女は別個の人格として扱ってあげたいのです。それに渚。
そこで何とかあのままでも汐ちゃんを救える道を探したのですが……それには主人公にやる気起こさせないとどうしようもないんですね(涙
そこで主人公を奮い立たせようと書いていたら……なぜかああいう形になりました。だって主人公って相当追い込まないと頑張りそうにないんだもの。痛くない話を目指したのに、痛くなってしまうとは……ぬう。
正直、まだまだ主人公の心を変化させるには無理がある内容……説得力に欠けていたと思います。でもあれ以上一つの場面を続けるのも、個人的に限界だったし……うう、上手くなりたいよう。文章のつなぎや描写がぐだぐだで、全体的にまとまりがないかな、と感じていたのですが、気に入ってくださった方もいて嬉しかったです。
次回はもっと頑張るぞー。
ちなみに信じてもらえないでしょうが、あのSSはハッピーエンドです。
ここら辺は幻想世界や光の玉の個人的考察も絡んできます。が、結局そういった考察は全く書けませんでした。はっはっは。まあそこん所は、おいおいSSに絡めて小出しにしていけたらなあ、と(笑
そんなわけで、題名で「ハッピーエンドかな?」とちょっとでも思ってくれるのならば、それで私は嬉しいのです。
そういう意味で、感想会のHrrachさんのお言葉はすっごく嬉しかった私です(涙
「足跡ふたつ」をこのHPに載せるのはもうちょっと後にしようかと思います。またちょこちょこと手直し。つうか、載せないかも。