参った

 これから書くことは他の見合いを控えていたり考えている人には、ケースの一つとして他意はなく、単なる私個人の今回に限っての愚痴と受け取って欲しいのですが……(これはある特定の、「見ている“かもしれない”人」へのメッセージです(笑))



 参った。こんな見合い、もうやりたくねーぞ。
 今月の初めにですね、見合いしてたんですよ。日記に肝心な部分を言わずにぼやかして書いていたんですが、親戚の強引な勧めにより前日の昼に話が決まり、翌日の夜の9時に相手方の家で行われた見合いが。
 でもね、相手の方はとってもいい人だったんですがね、本当にいい人だったんですがね、正直、私個人としてはお断りするしかない人だったんですよ。多分相手も同じように考えていたと思う。
 だって、相手の居住地はイギリスですよ!?
 しかも会えるのは見合いの当日っきり。会ったその週の内に再びイギリスにとんぼ返りで、しばらくは日本に帰ってこない(年内は絶対に帰ってこない)。おそらく戻ってくるのは、年に数度。そんな人と、いったいどうやって根気良く結婚までつきあえっちゅーんじゃい。
 これが御互いに友人感覚で知り合うのならば問題ありません。帰国したときに友達として一緒に話して一緒に遊んで、またサヨナラ。そんな調子で60年間、なが〜くお付き合いすればいい。
 ただこれはやはり「御見合い」なのです。現状では互いに知り合う機会がなく、しかも時間の猶予も無い。自分か相手か、どちらかが本気で「結婚」を視野に入れているのならば、その人物は理解を深める時間がかかりすぎて、「やっぱやめよう」と考えたときには取り返しがつかなくなっている事を覚悟しなきゃならんわけです。ですから、本気で結婚を考えているのならば、それぞれにあった場所であった相手を見つけたほうがいいと思うんですよね。イギリスとはいえ、あちらにも日本人の留学生がたくさんいる(ルームメイトなど)というお話でしたし。
 つか、今現在私には他にお見合いが切っ掛けとして引き続きお会いしている女性が他におりますし……(私個人としては、付き合っているとは言い切れない微妙な状況と思っていますが)。
 それらを考えて、もし自分から断る可能性を考慮すると、そういった「取れない責任」を負うのはぶっちゃけノーサンキューなのです。
 ですから私と(おそらく)相手の方はそこを承知していて、出国前に一度電話でやり取りしただけで終りにしていたのです(つーか、私が電話で「またご縁がありましたら……」などと、あからさまにそのつもりの言葉使ってたしな!)。
 しかし……それで済まないのが、私の親戚と相手の親。なんかむっちゃ乗り気なんですよ、お二方。つーか、親戚の方がくっつけさせようとしているのがミエミエ。
 あー! もういいんじゃあ! これは終りなんじゃあ! つーかつーか、マジでなんでこんな御見合いを強引にさせたんじゃあ! あんな会い方させられた後じゃなおさら困るじゃろうがぁ(親戚は私にナイショで相手方に花束注文してたんですよ! 初対面で贈り物なんて、名前使われた私は恥ずかしかったわ! その他にも見合い前日から当日までの経緯が……あああああああああ)!
 つーかつーかつーか、親戚様よぅ! いったい相手の親とどういったやり取りをなされているんですか! 変に焚き付けないで下さい!!
 いっそのこと「今お付き合いしている女性がいます」と言って断りたいが、言ったら言ったで身動きが取れなくなりそう。この言葉をこの方に言ったが最後、外も内も堀を埋められて数ヶ月のうちに式を挙げなきゃならないところまで追い込まれそうで嫌なのですよ。でも放っておくとその言葉すら使えなくなりそうで怖くて不味い(「なんで今更……」とか)。
 いやまあ、押しに弱い意志薄弱な私が悪いんですよ。そうですよ。でもこの件に関してはもう勘弁してください。これは上手い断り方を本気で考えねばならんかなぁ。




 どの見合いにおいても、最大の敵は見合い相手ではなく、仲人という気がします。
 オタクに見合いを勧めるな、コンチクショー。