ひぐらしのなく頃に 罪滅し編

 今日今現在、夜の12時43分、無事クリアー。
 感想は……


 お、お、お、お、・・・・・・・・



 おもしれぇーーーーーーーっ!!!!



 いやマジで。前回の目明し編を100点とするならば、今回の話は120点です。2割増し。ちなみに鬼隠し編が一番面白くて130点か。もっとも、今回の罪滅ぼ編の面白さは他の編の面白さと全く異なるものですが。
 不満点は二つだけ。一つは中盤に於ける○○殺しと○○殺しを、登場人物の誰もが「悪いこと」と言及しないこと。「最善手ではない」ではなく、あれはれっきとした犯罪です。罪です。良い人は殺されたり殺したりすると大事件なのに悪い人は構わない、ってのは非常にいけないことだとボクは思います。特に今回は圭一の過去が明かされ、そして許されるときに「罪を憎んで人を憎まず」の考えが明示されているのですから。人を憎まずとも、罪は罰しなければ……償わなければならない。
 それなのに、最後までこの罪は罪と認識されていないかのような描かれ方。何だか一貫性がなく、テーマの一つが支離滅裂になっている気がします。仮にこの事件がきっかけでレナが道を踏み外したのだとされているのだとしても、登場人物が罪と認識していない、もしくはその認識が薄すぎるという点では変わりがありません。2日前の日記で述べたように、都合の良い所だけ「仲間」という言葉で利害関係による相互扶助を万能かつ美化させるヤンキーのようです。
 それともう一つの不満は……この形にするならば、まるで推理小説のような形で物語を始めてしまった(鬼隠し編)はちょっとまずかったよなぁ、とw
 私自身は、目明し編をプレイして推理を諦めていたので(まともな推理は不可能だと考えていたのはそれより以前ですが)、あまりショックも失望もありませんでした。梨花ループ説もかなり信じていた(SSのネタに考えていたんですよ! ポルノグラフィティの「Roll」という曲を聴いてからずっと! 圭一が梨花に向かって「苦しみも、悲しみも、全部オレが抱いてやるっ!」と言わせるストーリーは出来ないかと考えていたんですよ〜うわーん(涙))ので、すんなりと許容できました。でも、一生懸命推理しようとしていた人たちはショックがでかかったんじゃないかと思います。私は今まで難解だと思っていた謎があっさりと明かされて(バラされて)行くシーンに始めは失望しましたが、途中からは推理小説ではなくミステリー、その中でも特にエンタ性を強くしたものだと認識を完全に改めてからが非常に楽しめました。いや、マジですんごく楽しかったです。大満足!
 ま、結局謎は幾つも残っているし、平行orループ世界ということでどうやったって他の編の「真実」は想像することしか出来ないので釈然としないものは残るのですが、「ひぐらしのなく頃に」=竜騎士07氏の芸風が一気に広がりを魅せてくれたので、今後の展開にますます期待です! ま、この結末から振り返ると、竜騎士07氏自らが手紙を切り取られた理由をOHPで問い掛けてたりした態度は誤解&期待を助長させる行為で、問題あると思いますがw


 いや本当に面白かった。一番受けた台詞は“クールになれ竜宮レナ”。定例句ですか、これw オッシーも良かった。そして梨花が屋根の上のレナvs圭一を眺めながら言った「こんな……こんなことって……ありえない」という、読者の言葉を代弁するシーン。作者さん、本当に遊びすぎです。それだけに締めの圭一の台詞は、逆に滑ってしまっていましたが。
 とにかくプレイ後の感想はサイコーの一言。今後考察を行うかどうかは非常に微妙ですが、これからも当HPは「ひぐらしがなく頃に」を応援していきますw